一般眼科とは眼の疾患に対して診断・治療を行うことです。目にはたくさんの病気があり、急に悪くなるもの、ゆっくりと悪くなるものなどさまざまです。
ご来院が早ければ、症状も不安も早く解消され、治療にかかる負担も軽くなります。
忙しくなかなか眼科にかかる時間が作れない方も、当院は土・日曜、祝日も診療をしておりますので、軽い症状や小さなご不安であっても一度受診していただきお気軽にご相談ください。
結膜炎は、白目とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が、赤く充血して炎症を起こす病気です。感染で起こる細菌性結膜炎、ウィルス性結膜炎やアレルギーで起こるアレルギー性結膜炎などがあります。
ネバネバした黄色みがかっためやにが多く出て、白目が充血します。
黄色ぶどう球菌、表皮ぶどう球菌など、身のまわりにいる細菌に感染することで起こります。
抗生物質の点眼薬をきちんと使用すると数日で治ることが多いです。
うつることはまれです。
アデノウイルスやエンテロウイルスなどのウイルス感染で起こる結膜炎です。
ウイルスに有効な点眼薬はありませんが、ウイルス感染により弱った目に、細菌など他のものの感染を二重に起こさないように、抗生物質と抗炎症薬の点眼を使用します。まわりの人にうつさないように注意をしましょう。
花粉症とは花粉(アレルゲン)によるアレルギーのことで、花粉が目や鼻の粘膜に接触することでアレルギー症状があらわれます。
原因としては、スギ花粉(時期:1~5月)、ヒノキ花粉(時期:3~5月)、カモガヤ花粉(時期:5~7月)、ブタクサ花粉(時期:8~10月)などがあります。
中でも多くの人が悩み困っているのが、「目のかゆみ」を引き起こすアレルギー性結膜炎です。結膜とはまぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。かゆみだけでなく、
花粉以外にハウスダスト(チリ、ホコリ、ダニ、カビなど)、動物の毛、コンタクトレンズの汚れなどが原因になることもあります。
眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、点眼治療です。
アレルギー性結膜炎の中でも、花粉などが原因の場合には、症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始めていただくと、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなり効果的です。
毎年花粉症にお悩みの方は、症状があらわれる前に受診していただき、お気軽にご相談ください。
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、角膜(黒目)が乾燥して傷がついたり不快な症状が生じる疾患です。
傷からバイ菌が入り感染症を引き起こしたり、傷が深くなって視力が低下することもあります。
現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者様がいると言われ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあります。
高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者様も増加傾向にあります。
ドライアイになると「目が乾燥する」と感じるようになると思いがちですが、実は「目の疲れ」や「目の不快感」を訴えている方もたくさんおり、どこの眼科でも診断できるはずですが、見逃されていることも多いのが実情です
ドライアイの主な症状は、
などです。
症状のある方、心配な方は一度ご相談ください。
まずドライアイの適切な診断をさせていただき、点眼治療で効果が得られない場合は、涙点プラグ等による専門的な治療を行っていきます。
目の奥が痛い、チカチカする、かすむことがある、乾きやすいなどの症状やそれに伴って後頭部の痛みや肩こり、頭重感がある場合は、いわゆる眼精疲労の状態であり適切な治療が必要です。
眼精疲労により起こる症状は、全身にも現れてくることがあります。特に、ひどい肩こりは眼精疲労の患者様の大部分に共通する症状です。ひどい肩こりが続くようであれば眼精疲労を疑ってみるべきです。
長時間のパソコン作業などで目を酷使することによるドライアイ、合っていないめがねやコンタクトレンズを装用していることも眼精疲労の原因になります。
長時間の方は、眼精疲労になる可能性があります。十分注意してください。
症状があれば一度ご相談ください。
霰粒腫は、まぶたにある目に油成分を出すマイボーム腺の出口がつまって慢性的な炎症が起きた結果、肉芽腫という塊ができる病気です。
細菌感染を伴わない無菌性の炎症で症状はまぶたが腫れ、しこりができたり、異物感が主ですが、感染が合併すると赤み、強い腫れ、痛みが出ることがあり、これを急性霰粒腫と呼びます。
抗生物質の点眼や軟膏、内服、手術による摘出などで治療します。
麦粒腫は、まぶたにある汗を出す腺やまつげの毛根、マイボーム腺に起こる細菌感染です。まぶたに局所的な赤みが出現し、しばしば痛みや痒みを伴います。炎症が強くなると、赤み、腫れ、痛みも強くなります。化膿が進むと、自然に腫れた部分が破れて膿が出てくることもありますが、その場合は症状が回復に向かいます。
治療は抗生物質の点眼や軟膏、内服で行いますが、化膿が進んでいる場合には、切開して膿を出すこともあります。
切開や摘出の手術も当院でしておりますので、ご相談ください。
糖尿病の三大合併症のひとつで、血糖の高い状態が続くと、網膜にはりめぐらされている細かい血管が壊れることで網膜や硝子体などに異常が起きる病気です。
日本における糖尿病網膜症の有病率は、糖尿病患者さんの約15~40%とされ、約300万人が糖尿病網膜症にかかっていると推定されており、年間約3,000人の失明を引き起こしています。
糖尿病になってから数年経過して発症すると言われていますが、早期でも発症します。患者様の中にはかなり進行するまで自覚症状が出ない場合があり、まだ見えるから大丈夫という自己判断は危険です。
糖尿病網膜症は、糖尿病の可能性が否定できない、もしくは糖尿病がかなり疑われると診断された時の眼科への受診のタイミングがとても大切です。その心がけこそが、糖尿病網膜症の早期発見につながり、早期の治療で解決することにつながります。
糖尿病と診断された方、もしくは疑われる方は、目の症状がなくても定期的に眼底検査を受けることが大切です。
糖尿病網膜症は、進行の程度により3段階に分けられます。
人間の体の中で唯一血管の状態を直接観察できるのが目の奥の眼底で、観察評価はとても重要です。
高血圧により、全身の動脈の緊張が高まると血圧が上がり、眼底にある網膜の動脈が細くなったりくびれたりします。この変化が軽い場合を高血圧性眼底と言います。この状態が持続すると、血管の壁が厚くなり、動脈の細くなった所が元に戻らなくなり、動脈硬化性の変化となります。
さらに、血管の壁のバリア機能が破綻し、網膜に出血をしたり、むくみが出てきたり、血液の循環が悪くなって白い斑点を生じたりする場合を高血圧性網膜症といいます。
悪化した場合には、視神経の乳頭部と呼ばれる部分にむくみを生じます。
高血圧性眼底では、ほとんどの場合は無症状ですが眼底検査をすると高血圧の程度により、様々な変化がみられます。高度の高血圧性変化が起こった場合には視力低下を自覚します。
網膜の静脈が詰まってしまう状態です。高血圧や動脈硬化など全身疾患との関連が考えられ、最近では40~50歳代の比較的若い年代にも見られます。静脈が詰まるとその部分から先に血液が進めなくなり血管が破裂したり水漏れを起こし、出血やむくみを引き起こします。それが、物を見る中心の黄斑部に及ぶと視力が低下します。放置すると硝子体出血や血管新生緑内障を合併してしまい悪化することもあります。
眼底検査で診断はつきますが、詳しく調べて治療方法を決めるためには造影剤を血管に注射して調べる蛍光眼底造影検査が必要で、網膜の血管の循環状態、血管の閉塞、網膜のむくみなどが分かります。視力に影響するのは、主として網膜中心部のむくみです。当院にもあるOCT(光学的干渉断層計)で網膜の断面図を見ることができ、むくみがあるかどうかも判定できます。
出血が吸収されない場合やむくみが出たり視力低下が著しい場合には、レーザー治療や硝子体注射などが必要になることもあります。
目の前に黒い点やひも状のものが見えたりする症状を飛蚊症と言います。
視線を動かすと一緒について来て、まばたきをしても、目をこすっても消えませんが、暗い所では気にならなくなります。
原因としては、眼球内で最も大きな部分を占める硝子体というゼリー状の透明な部分に浮いている濁りが何らかの原因で生じ、光の通り道にこの濁りがかかると影になって網膜にうつるものです。
飛蚊症には生理的なものと病的なものがあります。歳をとると髪の毛が黒から白になるように、ゼリー状の透明な硝子体も濁り、飛蚊症の症状をもたらします。若い人でも近視の強い方では、早くから硝子体の変化が起きることがあり飛蚊症の症状をもたらします。これらは生理的なものです。
この濁りは吸収されないので、濁り自体は消えませんが、次第に気にならなくなります。
飛蚊症が変化せず、同じ状態なら問題ないことが多いですが、網膜に裂孔ができて失明の危険のある網膜剥離という病気を起こしかけていたり、網膜に出血や炎症を起こしたりした場合にも飛蚊症が出ます。これが病的なものです。
網膜の裂孔も早い段階ならレーザー治療でまわりを固めることで網膜剥離の予防ができ、網膜剥離が起こっていても初期のうちなら手術で視力を守ることができます。
放っておくと失明にいたる病気のサインであることもありますので、飛蚊症の症状を感じたら早めに受診され、医師の指示に従ってください。
早期発見と治療があなたの尊い目を守ります。
眼球の最も内側にある壁にあたる所が網膜です。裂孔は、この壁に穴が開いてしまい部分的に破れ目ができてしまうことで、失明の恐れもある網膜剥離を引き起こしてしまうため問題となります。網膜の変性、萎縮によって生じる萎縮性円孔と、硝子体と網膜が強く癒着していた網膜が硝子体に引っ張られて生じる牽引性裂孔があります。
萎縮性円孔は若年者に多く、牽引性裂孔は中年層に多く認められます。網膜裂孔の原因として網膜格子状変性、後部硝子体剥離、強度近視などがあります。眼球の打撲によっても生じることがあります。
症状としては、飛蚊症や光視症(暗い所で視野の一部に光が走る)が起こることがあります。しかし、無症状の場合も少なくありません。
網膜の裂孔のみで網膜剥離を伴っていない時点では、裂孔の周囲をレーザー治療で焼き固めるだけで、網膜剥離の予防ができることが多いです。
必要に応じてレーザー治療を後日に追加する場合もあります。
近視の強い方や、網膜剥離の患者が血縁にいる方、アトピー性皮膚炎の眼症状の強い方は注意が必要とされています。
早期に発見することが大切です。心配な方は一度受診することをおすすめします。
当院ではレーザー治療もしており、緊急の場合には受診当日にさせていただくこともあります。
前駆症状として飛蚊症(黒いゴミのようなものが見えるなど)や光視症(視界の端に光のようなものが見えるなど)が出てくることがあります。網膜剥離が進むと視野が狭くなったり視力低下が起きます。物を見る中心の黄斑が剥離すると急激に見えなくなります。
網膜剥離の中で最も多くみられ、網膜に孔が開いてしまい、目の中にある水(硝子体液)がその孔を通って網膜の下に入り込み発生します。剥離が進行すると全ての網膜が剥がれてしまい、最終的には失明に至ります。剥がれた網膜には栄養が行き渡らないため、長い間網膜剥離の状態が続くと徐々に網膜の働きが低下し、その後手術により網膜が元の位置に戻せたとしても、見え方の回復が悪いといった後遺症を残すことがあります。近視の強い方に多くみられ、20代と50代の方に多いと言われています。
網膜に孔のない網膜剥離です。牽引性と滲出性があります。
牽引性網膜剥離は眼内に形成された増殖膜あるいは硝子体などが網膜を牽引し網膜が剥離します。重症の糖尿病網膜症の重症化などでみられます。
滲出性網膜剥離は、網膜内あるいは網膜色素上皮側から何らかの原因で滲出液があふれてきて網膜が剥離してしまう状態です。ぶどう膜炎などでみられます。
大学病院にてたくさんの加齢黄斑変性の患者様の診療をしてきました。PDTという特殊なレーザーでの治療の認定資格も取得し治療させていただいておりました。
当院では、3次元光干渉断層計(OCT)という、眼のCTの役割をする医療機器を導入し患者様の黄斑の状態をしっかり検査させていただきます。また、造影剤を使ったさらに詳しい検査を行うこともできます。
加齢黄斑変性とは、60歳以上の方に多く発症するため、加齢に伴う変化によっておこる疾患と考えられています。加齢黄斑変性は近年の高齢者人口の増加に伴い、増加の一途をたどっています。
アメリカでは現在、中途失明を来たす疾患の1位ですし、日本では視覚障害者手帳の交付原因疾患の第4位であり、高齢者の失明原因のひとつです。
黄斑とは網膜の中央にある、ものを見るために一番重要な部分です。物の形、大きさ、色、立体性、距離などの光の情報の大半を識別し、この部分に異常があると、視力が低下したり、ものの見え方に支障が出たりします。
脈絡膜新生血管が網膜色素上皮下に伸び、出血を繰り返すことにより、結合組織の増殖が起こり視力低下を起こします。脈絡膜から発生する新生血管(脈絡膜新生血管)の有無で(1)滲出型(2)萎縮型に分類されます。
加齢黄斑変性の主な症状は
です。
このような症状が出た場合、早めに当院までご相談ください。
〒354-8560
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10:00~12:30 | ○ | / | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
15:00~18:30 | ○ | / | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
コンタクトレンズ処方は予約制です。受付へお問い合わせ下さい。